こんにちは。FORESTA BODY DESIGNの森です。
以前のブログで、私自身の競技歴やボディメイク大会についてお話ししました。すると、「大会ってどんな種類があるの?」「ボディビルとフィジークは何が違うの?」「団体がたくさんあってよくわからない」という質問をいただくようになりました。
そこで今回は、ボディコンテストのカテゴリー、審査基準、主な団体について、できるだけわかりやすくまとめます。これから大会に挑戦してみたい方はもちろん、大会を観戦してみたい方にも参考になればうれしいです。
※ カテゴリーや規定は団体ごとに異なり、年度によって変更されることもあります。出場を検討する際は、必ず各団体の公式サイトで最新の情報を確認してください。
まずは「団体」を知ろう
日本には、ボディコンテストを開催している団体がいくつもあります。団体によって目指す体の方向性、雰囲気、ルールが違うため、自分に合った団体を選ぶことが大切です。
JBBF(公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟)
日本で最も歴史のある団体です。国際組織であるIFBB(国際ボディビルディング・フィットネス連盟)に加盟しています。全国大会の「日本選手権」をはじめ、地方大会、年齢別、クラス別、学生の大会まで、幅広く開催しています。
大きな特徴は、ドーピング検査を厳格に行っていることです。薬物に頼らないナチュラルな体づくりを重視していて、「健全なスポーツとしてのボディビル」を大切にしている団体です。
私がこれまで出場してきた日本クラシックフィジーク選手権、関東クラシックフィジーク選手権、オールジャパンメンズフィジークも、JBBFの大会です。
FWJ(フィットネス・ワールド・ジャパン)
2015年ごろから活動している比較的新しい団体です。アメリカのNPC/IFBBプロリーグの流れをくみ、海外の「プロ」の舞台につながる道があるのが特徴です。演出が華やかで、エンターテインメント性の高い大会としても人気があります。
ベストボディ・ジャパン
健康的で美しい体を重視する団体です。筋肉の大きさより、全体の美しさ、爽やかさ、立ち振る舞いなどが評価される傾向があります。年齢別のカテゴリーが充実していて、トレーニング歴の浅い方や、中高年の方も多く出場しています。
サマースタイルアワード
「夏が一番似合う男女」をコンセプトにした団体です。ボディビルのような筋肉量を競うカテゴリーはなく、引き締まった見た目の美しさ、ファッション性、ステージでの表現が評価されます。
マッスルゲート
ゴールドジムが主催し、2017年に始まったコンテストです。初心者でも出場しやすい大会として知られ、「初めての大会」に選ぶ方も多くいます。私もゴールドジム在籍時に、大会運営スタッフとして関わっていました。
男子の主なカテゴリー
ここからは、代表的なカテゴリーを紹介します。名前や細かいルールは団体によって違いますが、大きな方向性は共通しています。
ボディビル
最も歴史のある、ボディコンテストの「王道」ともいえるカテゴリーです。
- 衣装:ビキニタイプのパンツ(ボディビルパンツ)
- 評価されるポイント:筋肉の大きさ(バルク)、筋肉の密度、筋肉のカット(筋肉の溝や筋)、全身のバランス、絞れ具合
- 審査の特徴:決められた規定ポーズで、全身の筋肉を比較されます
主な規定ポーズは次の7つです。
- フロント・ダブルバイセップス
- フロント・ラットスプレッド
- サイドチェスト
- バック・ダブルバイセップス
- バック・ラットスプレッド
- サイドトライセップス
- アブドミナル・アンド・サイ
決勝では、音楽に合わせて自由にポーズをとるフリーポーズも審査されます。体重別のクラスで競う大会もあります。
クラシックフィジーク
ボディビルに近い筋肉量を持ちながら、古典的で美しいシルエットを競うカテゴリーです。往年のボディビル黄金期の選手のような、「大きさと美しさの両立」が求められます。私が現在メインで出場しているカテゴリーです。
- 衣装:ボディビルパンツより布の面積が大きい、専用のパンツ
- 評価されるポイント:全身のバランス、プロポーション、ウエストの細さ、肩幅との対比(Vシェイプ)、筋肉の美しさと仕上がり
- 大きな特徴:身長に応じて体重の上限が決まっている
JBBFでは、たとえば身長168cm以下なら「身長−100+4kg」までというように、身長ごとに体重の上限が決まっています。体重の上限があるため、ただ大きくするのではなく、限られた体重の中でどれだけ美しい体をつくれるかが勝負になります。この制限の中で体を磨き上げていくのが、クラシックフィジークの難しさであり、面白さでもあります。
審査では規定ポーズに加えて、フリーポーズや、クラシックフィジークならではのフェイバリット・クラシックポーズなど、表現力も大切になります。
メンズフィジーク
近年、最も人気が高く、出場者も多いカテゴリーです。
- 衣装:膝丈ほどのサーフパンツ(ボードショーツ)
- 評価されるポイント:上半身の逆三角形(広い肩幅と細いウエスト)、腹筋、全体の見栄え、爽やかさ、ステージでの立ち振る舞い
- 審査の特徴:脚はサーフパンツで隠れるため、主に上半身が評価されます。前・横・後ろを向くクォーターターンで比較され、ステージでのウォーキングやポージングの印象も大切です
ボディビルほどの筋肉量は求められないので、初めての大会として挑戦する方も多いカテゴリーです。ただ、トップレベルの選手は非常に完成度が高く、奥の深いカテゴリーです。私も2021年と2022年に、オールジャパンメンズフィジークに出場しました。
マッスルメンズフィジーク(マスキュラーメンズフィジーク)
メンズフィジークより筋肉量の多い選手が出場するカテゴリーです。サーフパンツを着用する点はメンズフィジークと同じですが、より大きな筋肉が評価されます。
女子の主なカテゴリー
ビキニフィットネス(フィットネスビキニ)
女子で最も人気のあるカテゴリーです。
- 衣装:ビキニ、ハイヒール
- 評価されるポイント:女性らしい曲線美、健康的に引き締まった体、全体のバランス、肌の美しさ、ヘアスタイルや衣装を含めたトータルの印象、ウォーキングやポージング
- 審査の特徴:筋肉が大きすぎることより、引き締まりと女性らしさのバランスが重視されます
ウェルネス
ビキニフィットネスより下半身(特にお尻や脚)のボリュームがある体型の選手が出場するカテゴリーです。メリハリのある、力強く健康的な体が評価されます。
ボディフィットネス
ビキニフィットネスより筋肉量が多く、アスリートらしい引き締まった体が評価されるカテゴリーです。筋肉の発達と、女性らしいシルエットの両立が求められます。
女子フィジーク
女子の中で最も筋肉量が多いカテゴリーです。男子のボディビルに近い規定ポーズで審査され、筋肉の発達度合いやカット、全体のバランスが評価されます。
審査基準 ― 審査員はどこを見ているのか
カテゴリーによって重視される点は違いますが、多くの大会で共通する審査のポイントは次の4つです。
① 筋肉量(マス・サイズ)
どれだけ筋肉が発達しているかです。ボディビルや女子フィジークで特に重視されます。
② バランス・プロポーション
上半身と下半身、左右、前と後ろなど、全身のバランスが取れているかです。どこか一か所だけが大きくても、全体のバランスが崩れていれば評価は伸びません。クラシックフィジークやビキニフィットネスでは、特に重要なポイントです。
③ コンディション(仕上がり)
体脂肪がしっかり落ち、筋肉の形や筋がくっきり見えているかです。減量の完成度が表れる部分で、どのカテゴリーでも大切です。ただし、ビキニフィットネスやベストボディ・ジャパンなどでは、絞りすぎず健康的に見えることも評価されます。
④ プレゼンテーション(表現力)
ポージングの美しさ、ステージでの立ち振る舞い、表情、自信、ウォーキングなどです。どれだけ良い体をつくっても、それを上手に見せられなければ評価されません。ポージングは「もう一つのトレーニング」といってもいいほど大切です。
審査の流れ(一例)
- 予選:出場者が多い場合、審査員が上位候補を選ぶ「ピックアップ審査」を行います
- 比較審査:選手を数人ずつ並べ、規定ポーズやクォーターターンで比べます
- 決勝:フリーポーズなどを加えて最終順位を決めます
ステージに立っている時間は、一人あたり数分ほどです。その短い時間のために、何か月、何年もかけて体をつくり上げていきます。
ステージの選手はなぜ黒い?
大会を見たことがある方は、選手の肌が真っ黒なことに驚いたかもしれません。ステージの強い照明の下では、白い肌だと筋肉の凹凸が飛んでしまい、見えにくくなります。そのため、多くの選手は日焼けやカラーリング(タンニング剤)で肌を黒くし、筋肉の陰影がはっきり見えるようにしています。
自分に合ったカテゴリー・団体の選び方
これから大会に挑戦したい方は、次のポイントを参考にしてみてください。
目指したい体のイメージで選ぶ
- とにかく筋肉を大きくしたい → ボディビル、女子フィジーク
- 大きさと美しさを両立したい → クラシックフィジーク、ボディフィットネス
- 逆三角形のかっこいい上半身を目指したい → メンズフィジーク
- 女性らしい引き締まった体を目指したい → ビキニフィットネス、ウェルネス
- 健康的で爽やかな見た目を目指したい → ベストボディ・ジャパン、サマースタイルアワード
大会の雰囲気で選ぶ
- 伝統、競技性、ナチュラルを重視したい → JBBF
- 華やかな舞台や海外への挑戦に興味がある → FWJ
- まずは気軽に挑戦してみたい → マッスルゲートや、各団体の初心者向けカテゴリー
年齢を気にしなくていい
多くの団体で、マスターズ(40歳以上、50歳以上など)のカテゴリーが設けられています。40代、50代、60代から初めて大会に挑戦する方も、決して珍しくありません。
まとめ
- ボディコンテストには、JBBF、FWJ、ベストボディ・ジャパン、サマースタイルアワード、マッスルゲートなど、さまざまな団体がある
- 男子はボディビル、クラシックフィジーク、メンズフィジークなど、女子はビキニフィットネス、ウェルネス、ボディフィットネス、女子フィジークなどのカテゴリーがある
- 審査では、筋肉量、バランス、コンディション、表現力が総合的に評価される
- 目指したい体のイメージや大会の雰囲気に合わせて、カテゴリーと団体を選ぶことが大切
FORESTA BODY DESIGNでは、私自身のボディビル、メンズフィジーク、クラシックフィジークの競技経験を生かして、大会出場を目指す方のサポートを行っています。カテゴリー選び、トレーニング、食事管理、ポージング指導まで、一人ひとりに合わせてお手伝いします。
「自分に合うカテゴリーがわからない」「初めての大会に挑戦してみたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。ステージに立つという特別な経験を、一緒に目指しましょう。